病院のご紹介
院長インタビュー
地域に根差し、愛され、頼りにされる病院を目指して
院長 朝戸健夫
Q:セントマーガレット病院が開院された経緯を教えてください。
先代である私の父が1962年に朝戸医院を開院したのが、当法人の始まりです。
父は当時、大学院に在学していましたが、道路が舗装もされていなかった時代、夜間診療と自転車による往診からのスタートでした。その後、1969年に朝戸病院、1987年にセントマーガレット病院を開院して、現在に至ります。
父は当時、大学院に在学していましたが、道路が舗装もされていなかった時代、夜間診療と自転車による往診からのスタートでした。その後、1969年に朝戸病院、1987年にセントマーガレット病院を開院して、現在に至ります。
Q:セントマーガレット病院の理念や、特徴は?
創設時から「医療と福祉の連携」という理念を掲げています。1981年には特別養護老人ホーム「グリーンヒル」を開設し、これによって、医療と福祉を一体として提供できる体制が整いました。
セントマーガレット病院はあえて“病院らしくない病院”を目指して開院しました。無機質な病院ではなく、温かみがあり、患者さんが癒される空間をつくりたいとの想いがありました。
たとえば、患者さんが描いた絵を院内に飾るなど、和やかな雰囲気の空間づくりをしています。患者さん本人にとってもご自分の絵を皆さんに見てもらうことが、張り合いになっています。
Q:地域連携のために取り組んでいることは何でしょうか。
私たちは地域に根差し、愛され、頼りにされる病院を目指しています。
開院当初から、地域住民を対象としたコミュニティクラブの活動を行っています。例えば、近隣地域の方の中には足腰が弱くて、旅行に行くことが難しい方がいらっしゃいます。そういう方が、安心して旅行に行けるように看護師が同行する旅行会などのイベントを行っています。これは、病院が治療の場だけではなく、病院に関わる地域の患者さんやそのご家族にも、病の心配だけでない、楽しい思いをしてほしいと願っているからです。病院内の待合室を開放して「歌声喫茶」という歌のイベントを定期的に行ったり、季節ごとにお祭りなどを地域と連携して開催することを重ねています。
Q:他の病院には無いセントマーガレット病院の魅力は?
何よりもセントマーガレット病院は、環境の良さが魅力といえると思います。敷地が広く、緑を多く配置しているので、ゆっくりと治療されるにはとても良い環境です。前庭には英国式の沈床庭園が広がり、春は新緑の、夏にはバラ園が華やかに、秋にはイチョウ並木が色づきます。周りに大きな建物もないので、病室からの見晴らしはいいですよ。天気が良い日には患者さんの他、地域の方々も気持ちよさそうに散歩しているのを見かけます。長期療養の方も多いので、この環境をとても大切にしています。私もよく散歩するのですが、花もたくさん咲いていて、働いているものとしても癒されています。
Q:病院という環境をつくる点で気にかけていることはありますか?
職員がやりがいを持って働くことは、とても大事なことだと思います。病院は患者さんのための施設ですが、そこで働く職員のものでもあります。働いている職員が幸せでないと、患者さんにも優しく接することはできません。
働きやすい職場づくりの取り組みとして、24時間体制の保育室「ピーターハウス」を設けています。保育士も一人ひとりのお子さんに合ったきめ細かい対応をしているので、子どもを預けている職員からの評判もいいですよ。出産後も安心して働ける環境を整えていることで、育児休暇をとった職員はほとんど職場復帰しています。長く働きたい、また復帰して働きたいと思ってくれていることは、とてもうれしいことです。働いているスタッフが仕事と家庭の両立ができるよう整えることで、直接的でなくても医療の質の向上に繋がっていくと思っています。患者さん、職員、出入りする関係業者の方々、近隣地域の方々も含めて、みんなが幸せになれる病院にしたいと思っています。
Q:患者さんへ、メッセージをお願いします。
病気に対して前向きな気持ちで向き合ってほしいと思います。私自身、医師として長年患者さんを見てきましたが、前向きな患者さんのほうが良い結果が出ることが多いですね。私たち医師や看護師も、患者さんが前向きな気持ちになれるような温かい環境を準備して、サポートしていきたいと考えています。
院長 朝戸健夫
【プロフィール】
- 専門分野
- 一般外科・透析
- 専門医・認定医
- 医学博士
- 日本医科大学千葉北総病院 外科・消化器外科非常勤講師
- 日本外科学会認定医・専門医
- 身体障害者福祉法指定医
- 日本医師会認定産業医
- 高気圧酸素治療専門医
- 日本高気圧環境・潜水医学会専門医
- 出身大学・卒業年度
- 日本医科大学大学院 1997年卒