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看護部「病棟ボランティアより」

ボランティアの榎本です。

 

8月は面会制限の兼合いでボランティアに伺えませんでしたが、
日々の生活のふとした瞬間に、患者さんのお顔や何気ない会話が
思い出されます。

 

ご自分の生い立ちを沢山話してくださる患者さんのことです。
ある時を境に、私のことを若い頃のお友達と重ねて会話される
ようになりました。

 

その日もゆかりのある下町のことを話され、「また一緒に浅草に
行きたいね」とおっしゃりました。「お祭りの季節ですものね!!」
とお答えすると、「でも今、よそ行きの服がないのよ」と
少し寂しそうな表情をされます。

 

「大丈夫です、◯◯さんのその素敵な笑顔があればそれだけで
充分ですよ!!」そうお伝えすると、両手の平を頬に当てて、
「そうかしら〜!!」と、弾けるような笑顔を見せてくださいました。

 

お会い出来ない期間が伸びるほど、私にとって皆さまと過ごす時間が
どれほど大切なものなのかを思い知らされ、胸がキュッとします。

 

「皆さん、どうしているだろう・・・」
今日もまた、願っています。
皆さんにお会い出来る日が、早く来ますように、と。

 

看護部「中国へのホームステイについて」

私は、5階病棟で勤務する看護師です。
中国へのホームステイについてご紹介させていただきます。

 

5階病棟には、数名の中国人スタッフがいます。そのスタッフが帰国する
タイミングに合わせて私も一緒に中国へ行き、約1週間ほど
現地のご家族のもとでホームステイをさせていただきました。

 

中国の田舎の地域に行ったので、日本人が想像する中国らしい写真は
ありませんが、現地ならではの景色や食べ物、人々との交流を写真で
少しご紹介します。









タピオカミルクティーが120円位で買える物価だったので、太ることが
想像できてもついつい見かけると買ってしまいました。(笑)
日本もこれくらい安ければいいんですけどね。(笑)



 

私は自然が大好きなので、山に行ってきました。本格的な登山ではなく、
トレッキングなのですが外国人観光客はほとんど見ませんでした。
結構ニッチな場所だと思います。

 

中国に行く前は、「日本人とわかったら何か嫌なことを言われるのでは……」
という不安も正直ありました。ですが、実際に行ってみると、
そんなことは一度もなく、「こんな田舎まで来てくれてありがとう」と
喜んでくださる方ばかりで、皆さん優しかったです。(涙)

 

空港では搭乗に遅れそうなことをわかっていなかった私を、長い列の1番前に
割り込ませてくれたり、搭乗口まで300m位を走って案内してくれたりと
実際行ってみないと現地の人の雰囲気っていうのはわからないなと学びました。

 

語学面では、中国語がHSK4級、英語はTOEIC700点程度の状態で行きましたが、
「伝えたい!」という気持ちがあれば、意外となんとかなるものだなと感じました。
結局、パッションって感じです。(笑)



 

そして私は今年の5月にHSK5級を受験して、合格点と言われている180点以上
取ることができました。HSKは1級が初級、6級が最上級なので、語学を始めた
3年半前と比べると、少しずつですが前進できている実感があります。



 

中国語の勉強を始めたきっかけは、コロナ禍で働いていた技能実習生の方たちに、
少しでも安心してもらえるように、母国語で話しかけられたらいいなと思った
ことでした。コロナ流行時期かつ慣れない土地で働くのは計り知れない不安が
あるだろうと思い、もし私が彼らの母国語を話せたら少しは安心につながるのかなと。
「お節介かもしれないな」と思いながらも、地道に勉強を続けてきました(笑)。

 

働きながら勉強するのは結構大変で、特に4級から5級に上げるためにはかなりの
対策が必要でした。8ヶ月間テスト対策を続け、試験直前の1ヶ月は仕事がある日も
毎日1時間以上の勉強を続けていました。「なぜこんなに頑張れたんだろう」と
不思議にも思いますが、合格できたときは本当に嬉しかったです!

 

コロナ流行時に、言葉や文化の違う中で働いていた技能実習生の方々は、本当に
大変だったと思います。それでも働き、さまざまな壁を乗り越えてきた彼らを、
私は心から尊敬しています。

 

今後も私は私のできる範囲で、彼らのサポートをできたらいいなと思っています。
現在、5階病棟では、中国・インドネシア・フィリピンのスタッフがいますが、
他の病棟ではタイ・ミャンマーのスタッフもいます。この先もきっと様々な国の方と
働くことになると思うので、毎回大変なことがあると思いますが、その大変さも
楽しんでいけたらなと思っています!

看護部「病棟ボランティアより」

ボランティアの榎本です。

 

廊下を歩いていると、病室から強い視線を感じることが間々あります。
その視線の先におられるのは、会話が難しい状態の患者様であることが
多いのですが、この無言の訴えに気がつくことが新しい出会いに
繋がるケースもあります。

 

つい先日もそういった機会に恵まれ、
「視線を感じたのでお声がけしてみました!」と自己紹介をしました。
声にはなりませんが、険しい顔でしきりに肩を気にされておられます。

 

「肩が痛いのですか?」と尋ねると頷かれたので、肩をさすって
差し上げました。先ほどまでの険しい顔が嘘の様に、目を閉じ満足そうに
されます。今日の暑さ、ここまで来る間に見た鮮やかな夏の花々や
緑についてお話しすると、しっかり頷いてくださいました。
しばらくその様にして辞去しようとすると、手を振って見送ってくださいました。

 

敬愛する作家、遠藤周作の著書にこのような一文があります。

 

手を握られた者は自分の苦しみや痛みがこのつなぎ合わされた手を通して、
相手に伝わっていくのを感じる。だれかが、自分の苦しみや痛みをわかち
持とうとするのを感じる。彼の孤独感はその時、いやされる。
(「満潮の時刻」 遠藤周作)

 

わたしはお身体をケアし患者様をお支えすることはできません。
しかし、その心に寄り添うことで僅かばかりでも、患者様の入院生活の
小さな支えとなれましたら幸いです。

 

看護部「4階病棟より:スタッフの趣味いろいろ」

※7月7日より面会制限が緩和されました
(詳細は公式ホームページのお知らせをご覧ください)

 

■ スタッフの趣味いろいろ

 

私たちスタッフも、仕事以外の時間をさまざまな趣味で過ごしています。
今回は写真提供のあったいくつかをご紹介します

 

・海釣り

 

深夜または早朝に集合して乗合船で昼まで釣りを楽しんでいます。

 

 

釣れる魚はさまざまで、アジ、カワハギ、真鯛・クロダイ、トラフグ、
ヒラメ、スルメイカ、ヤリイカ、タチウオ、キントキ、黒ムツ、
キンメダイ、真タコなど。釣った魚は、刺身や煮付け、炙りなどに
して美味しくいただきます。

 

 

・登山

 

 

休日に山へ出かけてリフレッシュしています!
登山のあとは、1週間ほど筋肉痛との戦い…(笑)
でも自然の中でリフレッシュできる最高の趣味です。

 

・洋ラン栽培

 

 

春~秋のお世話を頑張ると、冬には美しい花が咲き誇ります。
胡蝶蘭など、洋ランは平均2~3カ月、長いものだと4か月近く咲き続け、
私たちを癒してくれます。

 

・おわりに

 

いかがでしたでしょうか?今回は、病棟での活動やスタッフの日常を
少しだけご紹介させていただきました。
毎日暑い日が続いていますので、熱中症にはくれぐれもお気をつけて、
どうぞお元気にお過ごしください。

 

これからも、
患者さん・ご家族の皆さまと共に、明るく温かい病棟を目指して参ります。

看護部「4階病棟より:音楽療法」

※7月7日より面会制限が緩和されました
(詳細は公式ホームページのお知らせをご覧ください)

 

■ 音楽療法

 

こちらは、4階病棟のロビーで行われている音楽療法の様子です。

 

 

音楽療法士の先生によって、週2~3回、患者さんにロビーへ
集まっていただき、昔懐かしい童謡や演歌などを一緒に歌っています。

 

特に美空ひばりさんなどは、多くの方がくちずさんでおられます。
リハビリをお断りされる方も、音楽療法はお好きなようで、毎回
楽しみに参加される方が多いです。車イスに座るのが難しい方でも、
ベッドに臥床されたまま参加されるケースも少なくありません。

 

恥ずかしがり屋の男性患者さんたちも、音楽療法士と1対1で
歌うときは笑顔を見せてくださる姿も見受けられ、私たちスタッフも
心が温かくなります。

 

看護部「4階病棟より:季節の装飾・貼り絵のご紹介」

※7月7日より面会制限が緩和されました
(詳細は公式ホームページのお知らせをご覧ください)

 

 

こんにちは。4階病棟です。
日頃よりご協力いただき、誠にありがとうございます。

 

今月は、私たち療養病棟で日々行っているレクリエーションの様子や、
スタッフの趣味・プライべートな一面についてご紹介いたします。

 

 

■ 季節の装飾・貼り絵のご紹介

 

4階病棟では1年を通して、季節感あふれる装飾を行っています。
廊下の壁面やロビー、ナースステーションのカウンターには、
患者さんとスタッフが一緒に作った貼り絵や、色紙で作った花や
キャラクターなどがたくさん飾られています。

 

現在は来年用の節分の貼り絵を製作中です。スタッフが下絵を描き、
その上から患者さんがちぎった色紙を1枚1枚丁寧に貼ってくれています。
そうして完成されたのがこちらです。

 

 

7月は七夕飾りや提灯、花火、など夏の風物詩が飾られています。

 

 

こちらは男性患者さんの床頭台です。
スタッフと一緒に作った折り鶴などもを飾ってくださっています。

 

 

 

・ロビーに掲示されている今週の献立

 

栄養士さんが季節ごとに装飾を交換してくださり、病棟が明るく彩られています。

 

・患者さんが色塗りしてくれた5月のこいのぼり

 

・スタッフが作成した6月のカタツムリ&バラ

 

こちらは6月中 受付カウンターに飾られていました。

 

(次回に続きます)

 

看護部「病院機能評価(7月)」

今年の梅雨は雨が少なく日差しが夏のように暑く感じますね。
皆様も水分をこまめに取るように心がけて熱中症対策をしてください。

 

さて6月23、24日は病院機能評価の受審日でした。
病院機能評価は2006年に登録し今回が3回目の更新です。
診療、看護の質を良くするために取り組んではおりますが
病院機能評価では日々の業務について審査されます。

 

普段意識していないことでも「これは良いです。
アピールポイントですね」と褒められることもありました。
病院機能評価は患者さんの視点で確実に実施や評価が
できるような仕組みなどの考え方が参考になります。

 

これからも、看護の質を良くしていく取り組みをしてまいります。
今年度の看護部目標は褥瘡発生率を低減する。
特定技能の受け入れ・教育です。
ケアが充実し、患者さんが心地良いと思えるように努力
していきたいと思います。

 

また昨年度から患者さんに寄り添える心強い仲間を得ることが
できました。傾聴ボランティアの榎本さんです。
私は「天使のような榎本さん」とつい話してしまうような、
笑顔がとても素敵な方です。
榎本さんのブログもスタートしました。
楽しみにしていただけますと幸いです。

 

                   看護部長 小野 明子

看護部「傾聴ボランティア(6月)」

ボランティアの榎本です。

 

お身体の状態によっては、あまり声が出せない方もいらっしゃいます。
その様な状況にあっても、元来お話し好きな方は話題に溢れ、
エネルギッシュに会話を楽しんでくださいます。

 

内容の全てをくみ取るのは難しい場面もありますが、心がけているのは、
しっかり目を見て頷くことと聞き取れたワードやセンテンスを復唱
することです。話が相手に伝わっているとわかると、ご本人も笑顔が
増え会話が弾みます。

 

やっと聞き取れた「キャベツ」「キュウリ」「ニンジン」「一晩つける」
というキーワードから、「キャベツとキュウリの一夜漬けはよく聞くけれど、
ニンジンも入ると彩りが良くなっていいですね、◯◯さんはお料理が
お好きなのですか?」等、こちらがワードを組み立てることによって
会話が盛り上がるケースも多々あります。ですので、私は全身全霊で
患者さんの言葉に耳を傾け、語る唇を見るようにしています。

 

私の姿を見るなり、酸素マスクになっても必死で話そうとされる方が
いらっしゃいました。「苦しいね、今日は無理に話さなくても大丈夫ですよ、
側にいます」と伝えると、頷き、「ありがとう」と2回、私の目を見て
はっきりと唇を動かしてくださいました。忘れられない大切な思い出です。
同時にボランティアといえど、役割の重みを感じる瞬間でもありました。

 

一回一回が真剣勝負。
今日も私は患者さんの言葉に、耳と目と心で寄り添います。

 

看護部「2階病棟に新人ナース入職!」

4月、2階病棟に新人看護師が入職しました。

 

数年ぶりの新人さんです。ナースステーションにいてくれるだけで
フレッシュ感満載です。
2階病棟はママナースが多いので、先輩でありつつも、娘のような、
妹のような気持ちで見守っています。



 

5月に入り、新人さんは先輩に見守られながら患者さんを受け持ち、
看護の展開を実践しています。毎日、新しい学びや、いろいろな
経験知を積んでいます。

 

私たち先輩は「人に教える」ことで、自分の知識や技術に疑問を持ち、
学びを深め、看護観を振り返る良い機会になります。



 

新人さん、来てくれてありがとう!一緒に成長していきましょうね!



看護部「傾聴ボランティア」

昨夏より傾聴ボランティアとして月3回程度お邪魔させていただいております。
榎本と申します。

 

故郷のこと、家族のこと、かつての仕事のこと・・・語るその人の目は輝きます。
その輝きの奥に、歩まれてきた人生の重み、人の命の尊さを覚えます。

 

今日元気だった人が、来週も元気だとは限りません。
決して長くはない持ち時間ですが、笑顔でお話ししている「今」が、
かけがえのない「今」であることを意識して、毎回活動に取り組んでおります。

 

 

ボランティアといいますがこちらこそ、いつも目には見えない大切なものを
いただいているのです。

 

次回からは活動での気づきを少しずつご報告してまいります。